自社プロダクト開発ノート
ボイトレを自宅で独学するには
続かない原因と、アプリで解決できること
ボイストレーニングを自宅で独学しようとすると、多くの人が「何を練習すればいいのか分からない」「続かない」で止まります。 これは意志の問題ではなく、独学という形式そのものが抱える構造的な問題です。 ボイトレアプリ「ボイとれ!」を開発・運営している立場から、独学が挫折する原因と、アプリで解決できる範囲・できない範囲を整理します。
独学のボイトレが続かない3つの原因
01
自分の声は、自分の耳には正しく聞こえない
自分に聞こえている声は、頭蓋骨を伝わる音が混ざったものです。他人に届いている声とは別物なので、「どこが良くないのか」を自分の耳だけで判断することができません。教室であれば講師が third-party の耳になりますが、独学ではその役がいません。
アプリで解決できる:録音して聴き返す。アプリなら音程をグラフで可視化して、ズレを目で確認できます。
02
つまずく原因が人によって正反対で、同じ練習が効かない
高音で喉を締めて張り上げてしまう人と、息が漏れて芯がない人とでは、やるべき練習が逆になります。前者は力を抜く、後者は声帯を閉じる。ところが一般的な練習メニューは万人に同じ内容を提示するため、自分に必要のない練習を続けて悪いクセを強化してしまうことがあります。
アプリで解決できる:先に診断して、症状ごとに違うメニューを割り当てる。
03
上達が遅いので、続ける理由が見つからない
発声は筋肉と神経の使い方を変える作業なので、変化が出るまでに時間がかかります。数日で結果が出ないと「向いていない」と判断して離脱してしまう。独学で最も多い脱落理由がこれです。
アプリでも難しい:ここはアプリでも完全には解決できません。記録を残して変化を可視化することで緩和はできますが、時間がかかること自体は変えられません。
ボイトレアプリで解決できること・できないこと
アプリは教室の代わりにはなりません。両者は代替関係ではなく、得意な領域が違います。 自分の目的がどちらの領域にあるかで選ぶのが実際的です。
アプリが得意なこと
- ✓録音して自分の声を客観的に聴く
- ✓音程のズレをリアルタイムで可視化する
- ✓症状を判定して、練習メニューを出し分ける
- ✓お手本の音を、いつでも何度でも聴く
- ✓練習の記録を残して変化を追う
教室でないと難しいこと
- —その場で姿勢や口の開き方を直してもらう
- —「今の声、少し喉に力が入っていますね」と対面で指摘してもらう
- —本番前の緊張を人前で慣らす
- —曲の解釈や表現について相談する
「ボイとれ!」での実装
上記の原因01・02に対して、当社のアプリ「ボイとれ!」では「先に診断し、症状ごとに違うレッスンを割り当てる」という形で実装しました。全14種類のレッスン・116種類のエクササイズを、 診断結果にもとづいて出し分けています。

