【2026年最新】Copilot Studio無料版でできること|Lite版・有料版との違いを比較表で解説
タジケン
テクラル合同会社

Copilot Studioの導入を検討する際、「無料版でどこまで作れるのか」「Lite版と有料版(Full版)は何が違うのか」を比較で把握できないと、最適なプランを選べません。
結論から言うと、60日間の無料試用版を使えば、外部システム連携を含む有料版とほぼ同等の機能をコストゼロで検証でき、社内データだけで完結する用途なら Microsoft 365 Copilot に付帯する Copilot Studio Lite(追加費用なし) で十分なケースもあります。
まず「Copilot Studio無料版でできること」を一覧で確認し、そのうえで無料版・Lite版・有料版の違いを比較表で見ていきましょう。
Copilot Studio無料版でできること(60日試用版)
- 作成できるエージェント(チャットボット)の数は無制限
- 生成AIによる自然言語応答・ナレッジ検索(RAG)の構築
- ServiceNow や Salesforce など外部システムとの連携テスト
- Power Automate と組み合わせたワークフロー自動化
- Teams や Web サイトへの公開(試用期間中)
- 月あたり 25,000 Copilot Credits(旧メッセージ)相当までの利用
つまり無料試用版は「機能を絞った体験版」ではなく、有料版とほぼ同じ環境を60日間そのまま試せるのが特徴です。本格導入の前に、自社要件を満たせるかをほぼ制限なく検証できます。
無料版・Lite版・有料版の違い(比較表)
| 項目 | 無料試用版 | Copilot Studio Lite | 有料版(Full版) |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | Full版の60日お試し | M365 Copilot内の軽量ビルダー | スタンドアロンの開発ポータル |
| 外部システム連携 | 可能 | 不可(M365データのみ) | 可能(API・第三者サービス) |
| エージェントの公開 | 試用期間中は可能 | M365 Copilot内で利用 | Teams・Web・外部チャネルに公開 |
| 構築できる範囲 | ほぼFull版相当 | Q&A・社内FAQ中心 | 多段ワークフロー・承認フロー・分岐 |
| 費用・期間 | 60日間無料 | M365 Copilotライセンスに付帯(追加費用なし) | $200/25,000クレジット/月 または従量課金 |
| 主な対象 | 導入前に全機能を検証したい企業 | 社内データ活用だけで完結する個人・小規模チーム | 全社展開・外部連携・ガバナンスが必要な組織 |
3者の関係を一言でまとめると、「まずLiteで試し、外部連携や本格運用が必要になったらFull版(有料版)へ。導入前にFull版の実力を見たいなら60日無料試用版」という使い分けになります。各行の詳細は以下で解説します。
Copilot Studio無料版(60日試用版)でできることと注意点
60日間の無料試用版は、Copilot Studio の有料版(Full版)をそのまま60日間お試しできる仕組みです。試用版は初期30日+Microsoft 365 管理センターからの30日延長で、合計60日間利用できます(Microsoft Learn)。
試用期間中は、生成AIによるチャットボット作成から外部システム連携、Power Automate 連携によるワークフロー自動化まで、有料版とほぼ同等の機能を検証できます。作成したエージェントを Teams や Web サイトへ公開して、実際の業務フローを想定したテストも可能です。
ただし、無料試用版には次の注意点があります。
- 個人用メールアドレスでは登録できない:職場または学校のアカウント(Microsoft 365 の組織アカウント)が必要です。
- 試用終了後は新規公開ができない:試用期間が切れると、有料ライセンスなしでは新しいエージェントを公開できません。
- データは90日間保持される:試用後も作成したエージェントと設定は最大90日間保持され、有料版へスムーズに引き継げます。
つまり無料試用版は「導入判断のための検証環境」であり、本番運用に乗せる段階では有料版への移行が前提になります。
無料版・Lite版・有料版(Full版)の違いを詳しく解説
コストを抑えて始める選択肢は、大きく分けて「60日間の無料試用版」と「Microsoft 365 Copilot に含まれる Copilot Studio Lite」の2つです。さらに本格運用向けに有料版(Full版)があります。
Copilot Studio Lite:M365データに特化した軽量ビルダー
Copilot Studio Lite は、Microsoft 365 Copilot の中に組み込まれた軽量なエージェント構築機能です。SharePoint・Teams・Outlook・OneDrive など、テナント内の Microsoft Graph データを根拠にした Q&A 型エージェントを、自然言語のプロンプトとテンプレートだけで素早く作れます。
一方で、Lite では外部システムへのコネクタや多段ワークフロー、承認フローには対応していません。社内データだけで完結する社内FAQボットや情報検索アシスタントには最適ですが、基幹システム連携には力不足です。
なお2026年時点では、Lite で作ったエージェントを Full版の Copilot Studio へコピーして拡張できるようになりました(Microsoft Learn)。Lite は「行き止まり」ではなく、Full版への入口として位置づけられています。
有料版(Full版):外部連携と本格運用のためのスタンドアロン環境
有料版(Full版)は、独立した開発ポータルから高度なエージェントを構築できる環境です。Microsoft 365 だけでなく、Dynamics 365・Azure・第三者APIといった外部システムと接続し、多段ワークフローや条件分岐、承認プロセスを組み込めます。公開先も Teams・Web・外部の顧客向けチャネルまで広がり、アクセス制御やガバナンス機能も備わります。
外部システム連携や複雑なワークフローが必要になった段階が、Lite や無料試用版から有料版へ切り替える最適なタイミングです。
Copilot Studioの基本機能と自動化の仕組み

Microsoftが提供するCopilot Studioは、企業が独自のカスタムAIエージェントを構築し、展開するためのローコードプラットフォームです。
最大の強みは、Teams・Outlook・Excel などの Microsoft 365 アプリと連携し、外部のビジネスシステムやデータソースにも接続できる点です。さらに Power Automate と組み合わせることで、プログラミングの専門知識がない非技術者でも、自然言語でワークフローを構築しビジネスプロセス全体を自動化できます。
AIエージェントを導入する際は、いきなり大規模なシステムを作るのではなく、まずは限定的な機能で小さく始めることが成功の鍵です。エージェントを業務に定着させる具体的な手順は、Copilotエージェントの作り方と活用事例|自社専用AIを構築する5ステップ で詳しく解説しています。

有料版への移行タイミングとCopilot Creditsのライセンス体系

無料版やLite版で機能を検証した後は、本格運用に向けた有料ライセンスへの移行を検討します。外部システムとの連携、複雑なワークフローの調整、より高い自律性を持つカスタムエージェントの構築が必要になった段階が、移行の目安です。
ライセンス体系で押さえておきたいのが、Copilot Credits です。2025年9月1日より、エージェントの共通通貨がメッセージから「Copilot Credits」へ変更されました。Copilot Credits は、エージェントが情報取得・応答・アクション実行に費やす処理量に応じて消費され、タスクの複雑さで消費量が変わります(Microsoft Learn)。
料金プランは主に次の3種類です。
- プリペイドのクレジットパック:25,000 Copilot Credits を含むパックが月額200ドル。テナント全体のライセンスとして購入します。
- 従量課金(Pay-as-you-go):事前のライセンス契約は不要で、使った分だけ請求されます。
- 事前購入プラン:コミット購入により最大20%割引が適用されます。
なお、Microsoft 365 Copilot のライセンスを持つユーザーは、その範囲内であれば社内向けエージェント(Lite)を追加費用なしで構築・利用できます。
Copilot Studioのビジネス活用例と導入実績
Copilot Studioは、業種や規模を問わず多様なビジネスシーンで活用されています。導入を成功させるには、自社のどの業務に適用できるかを具体的にイメージしておくことが重要です。
実際の現場では、FAQ対応や問題解決を担う顧客サポートの自動化、新入社員のオンボーディングガイド、SharePoint等の内部情報を検索する社内ナレッジナビゲートなどに活用されています。たとえば PayPal や HP(ヒューレット・パッカード)などのグローバル企業では、Copilot Studio を用いて社内外の問い合わせ対応を自動化し、担当者の業務負担を軽減しながら顧客満足度の向上を実現しています。
業界を問わず成果が出ている点も特徴です。金融機関では Salesforce や ServiceNow などの CRM・ITSM ツールと連携した口座開設やヘルプデスクの自動化、教育機関では学生からの履修相談の自動化など、さまざまな業界でワークフローの効率化に貢献しています。
より幅広い業界別の活用パターンは、【2026年版】AIエージェント活用事例10選|業界別の導入実績と成功ポイント も参考にしてください。Copilot Studio の料金体系や構築手順を体系的に押さえたい場合は、Copilot Studioとは?料金・使い方からノーコード構築手順まで徹底解説 が役立ちます。
よくある質問(FAQ)
Copilot Studioの無料版でできることは何ですか?
60日間の無料試用版では、チャットボット作成・生成AIによる応答・ナレッジ検索・外部システム連携・Power Automate 連携・Teams や Web への公開まで、有料版とほぼ同等の機能を検証できます。月あたり 25,000 Copilot Credits 相当まで利用可能です。
Copilot Studio LiteとFull版(有料版)の違いは何ですか?
Lite は Microsoft 365 Copilot 内の軽量ビルダーで、社内(Microsoft Graph)データを使った Q&A 型エージェントに特化し、外部連携はできません。Full版は独立した開発ポータルで、外部API連携・多段ワークフロー・承認フロー・広範な公開チャネルに対応します。Lite で作ったエージェントは Full版へコピーして拡張できます。
Copilot Studioの無料試用版は本当に無料ですか?期間はどれくらいですか?
はい、費用はかかりません。初期30日に加えて Microsoft 365 管理センターから30日延長でき、合計60日間無料で利用できます。ただし職場または学校のアカウントが必要で、個人用メールアドレスでは登録できません。
無料試用版が終了したらどうなりますか?
試用終了後は、有料ライセンスなしでは新しいエージェントを公開できなくなります。作成したエージェントと設定は最大90日間保持されるため、その間に有料版へ移行すればデータを引き継げます。
Copilot Studioの有料版の料金はいくらですか?
プリペイドのクレジットパック(25,000 Copilot Credits)が月額200ドル、ほかに従量課金、最大20%割引の事前購入プランがあります。2025年9月1日より、課金単位はメッセージから Copilot Credits に変更されています。
まとめ
Copilot Studioは、企業が独自のカスタムAIエージェントをローコードで構築し、ビジネスプロセスを効率化するための強力なツールです。プラン選びのポイントは次の4点です。
- 無料試用版(60日):有料版とほぼ同等の機能をコストゼロで検証できる。外部連携の検証も可能だが、終了後は新規公開に有料ライセンスが必要。
- Copilot Studio Lite:M365 Copilot に付帯し追加費用なし。社内データ活用の Q&A ボットに最適だが外部連携は不可。
- 有料版(Full版):外部連携・多段ワークフロー・全社ガバナンスが必要になったら移行する。Copilot Credits($200/25,000クレジット/月〜)で課金。
- 進め方:まず Lite または無料試用版で小さく検証し、必要になった段階で Full版へ段階的に拡張する。
自社の課題と「外部連携の要否」を軸に、最適なプランから検証を始めてみてください。
この記事を書いた人

タジケン
テクラル合同会社
一部上場企業を経て広告代理店に入社し、デジタルマーケティングの知見を深める。現在はテクラルにて、数千万規模の大型案件でプロジェクトリードを担当。KPI設計や広告運用などのマーケティング領域から、AIを活用したシステム開発の導入支援までプロダクトの成長を一気通貫でサポートしている。本ブログでは、事業フェーズに合わせた実践的なノウハウをお届けする。


